自転車保険をお探しのみなさん。大手携帯キャリアの「ドコモ」も自転車保険を提供していることをご存じですか?
「聞いたことはあるけどドコモの自転車保険って何がいいの?」
「補償内容ってどんな感じなの?」
「どんな人に向けた保険なの?」
など、さまざまな疑問が生じるかもしれません。
そこで今回は、ドコモサイクル保険の特徴や補償内容について紹介するとともに、加入方法や解約の方法、加入者の口コミまで詳しく解説していきます。
ドコモサイクル保険は、個人で加入したい人から家族みんなで加入したいといった人まで、幅広くおすすめできる自転車保険です。
ドコモサイクル保険5つの特徴
ドコモサイクル保険は、株式会社NTTドコモ、キューアンドエー株式会社、株式会社ドコモ・インシュアランスの3社で取り扱われている自転車保険です。
ここではドコモサイクル保険の5つの特徴を解説します。
1.ドコモユーザー向けの保険
ドコモサイクル保険は、ドコモ回線を契約している人のみ加入できる保険です。
契約者を「株式会社NTTドコモ」としており、契約は「団体契約」の取り扱いになります。
契約時にdアカウントを紐づける必要があり、dアカウントがない人を被保険者にすることはできません。
またdアカウントはドコモの回線契約がなくても取得できますが、ドコモサイクル保険の加入対象者は、ドコモ回線と紐づけたdアカウントのみとなっています。
2.申込み&支払いが簡単
ドコモサイクル保険の申込みにはdアカウントが必要ですが、ログインさえ済ませてしまえばその後の手続きはスムーズです。
スマホまたはPCから申込み手続きを済ませれば、保険料の支払いは毎月の携帯料金と同時に引き落とされる仕組みになっています。契約は1年ごとに自動更新のため、満期時の更新忘れによる契約切れの心配はありません。
3.引受保険会社は「東京海上日動」
ドコモサイクル保険の引受保険会社は、創業140年以上の歴史をもつ「東京海上日動火災保険」です。「ドコモの保険専用サポートデスク(0120-789-199)」が用意されているので、万が一のサポートもスムーズに受けられます。
サポートデスクの受付は年中無休・24時間体制で、夜間のトラブルも安心です。
4.示談交渉サービスも対応可
ドコモサイクル保険には「示談交渉サービス」も付帯しています。
被害者に対する賠償責任が生じたとき、損害賠償額の決定や支払い方法などを保険会社が対応してくれる心強いサービスです。
自転車事故以外にも、国内で起きた賠償事故全般が対象になるため、いざというときも安心です。
5.専門機関への相談サービスが充実
ドコモサイクル保険では、専門機関への無料相談サービスが充実している点も大きな特徴です。
電話またはメールで弁護士に相談できる「デイリーサポート」や、24時間医療相談ができる「メディカルアシスト」などの相談サービスが利用できます。
日常生活における法律相談や税金にまつわる疑問など、「ちょっと聞いてみたいけど、どこに相談したらいいか分からない」といった“暮らしの悩み”をサポートしてくれる、あるとうれしいサービスです。
ドコモサイクル保険3つのプラン
次にドコモサイクル保険のプランについて解説します。
ドコモサイクル保険では、補償を受けられる範囲について3種類のプランが用意されています。
なお、ここでいう“補償”とは、賠償責任以外の補償全般を指します。
どのプランであっても「賠償責任保険」の補償は受けられる点は、把握しておきましょう。
出典:ドコモサイクル保険
1.個人プラン
「ケガの補償を受けるのは自分1人だけでよい」といった人におすすめなのは、個人プランです。
独身の人はもちろん、「家族の中で自転車に乗るのは自分だけ」といったケースや「ケガの補償は家族全員分必要ない」といったケースでは、個人プランが適しているでしょう。
ひと月の保険料は510円です。
2.夫婦プラン
夫婦で自転車に乗る機会が多い人は、夫婦プランがおすすめです。個人プランでそれぞれ加入するよりも、320円お得になります。
ひと月の保険料は700円です。
3.家族プラン
「家族全員が自転車に乗るため、補償をしっかり備えておきたい」といったご家庭なら、家族プランへの加入がおすすめです。“家族”の範囲は夫婦のほか、「同居の親族」と「別居の未婚の子ども」まで含まれるため、家族が多いほどお得感も増します。
またドコモサイクル保険では、満18歳以下のお子さまを被保険者とすることができません。「夫婦は自転車に乗らないけど、子どもが通学で自転車に乗る」といったケースでも家族プランの契約が必要になります。
ひと月の保険料は990円です。
上記3種類のプランから、自分に合った補償範囲を選べます。
注意点として、保険期間中にプランの変更はできません。年に一度の自動更新のタイミングで補償範囲が適切かどうか、見直しすることをおすすめします。
ドコモサイクル保険の補償内容は?
ここではドコモサイクル保険の補償内容について解説します。
ドコモサイクル保険で用意されている補償プランは1種類のみ。シンプルなので契約時に迷うことなく手続きができるうえ、煩雑な補償内容に頭を悩ます心配もありません。
補償が適用されるシーンは主に2つ
まず、ドコモサイクル保険の補償が適用されるシーンについて確認していきましょう。
補償が受けられるケースは「相手方に対して生じた賠償責任」と「自分または家族のケガや死亡」の大きく2種類に分かれます。
いずれも国内外問わず補償を受けられるのが特徴です。
日常生活における賠償事故
他人をケガさせたり他人のモノを壊したりして、こちら側に賠償責任が生じた場合、最大5億円の損害賠償金を保険で賄うことができます。
現在、各自治体で加入義務が広まっている自転車保険の「賠償責任保険」にあたるため、ドコモサイクル保険に加入することで、当然自転車保険の加入義務も満たされます。
さらに自転車事故に限らずさまざまな賠償事故に対応しているため、
- 飼い犬が散歩中、通行人に噛みついた
- 子どもが誤って陳列された商品を壊してしまった
- 漏水して階下に被害が及んでしまった
といった日常生活における賠償リスクに備えられるのが特徴です。
交通事故による負傷
自転車事故はもちろん、歩行中の追突事故やバス乗車中の事故など交通事故が原因で自分や家族が負傷した場合、契約プランに応じて補償が受けられます。
主な補償内容
続いて具体的な補償内容を見ていきましょう。
「賠償責任に対する補償」「事故によるケガの補償」「事故による死亡または後遺障害の補償」の3つの補償があります。
賠償責任に対する補償
相手方に支払う賠償金は、最大5億円まで保険で賄うことができます。
一般的な自転車保険に多い保険金額の上限は、1億円~3億円程度なので、5億円は手厚い補償だといえるでしょう。
事故によるケガの補償
交通事故によってケガを負ったときは、入院または手術を受けた場合のみ保険金が支払われます。
補償内容 | 保険金額 | |
入院の場合 | 日額3,000円 | |
手術の場合 | 入院中の手術 | 入院日額の10倍(30,000円) |
入院を伴わない手術※日帰り手術 | 入院日額の5倍(15,000円) |
ケガをしても通院のみで済んだ場合は、ドコモサイクル保険からの補償はありません。
事故による死亡または後遺障害の補償
交通事故によって死亡または後遺障害に至った場合は、最大550万円の補償が受けられます。
通院補償はないものの、相手方に対する補償である賠償責任の補償額は最大5億円と手厚い点が、ドコモサイクル保険最大の特徴です。
ドコモサイクル保険の加入方法と解約方法
ここでは、ドコモサイクル保険の加入方法と解約方法について紹介していきます。
ドコモ回線自体を解約すると、ドコモサイクル保険も自然と解約になることは事前に知っておきましょう。
ドコモサイクル保険の加入方法
保険の契約時には、以下の手順で申込み手続きを進めていきます。
1.ドコモサイクル保険の申込みページにアクセス(スマホorPC)
2.dアカウントにログイン後、保険申込みに進む
3.プランを選択し、契約者情報を入力
4.確認後、申込み完了
出典:ドコモサイクル保険
「家族の中の誰を補償範囲に含めるか?」のプランが決まって、代表者(被保険者となる人)がdアカウントでログインさえすれば、4ステップで簡単に申込みが完了します。
なおドコモサイクル保険の加入手続きは、すべてWeb上で行う必要があります。ドコモショップでの加入や電話での手続きは受け付けていないため注意しましょう。
また申込み後、加入者票や保険証券といった紙ベースの書類は発行されません。
dアカウントに紐づいたメールアドレスに届くメールや、「ドコモスマート保険ナビ」の登録者ページから契約内容の確認を行う必要があります。
補償開始は加入手続き日の翌月1日からです。即日補償が開始されるわけではないため、余裕を持って加入しましょう。
ドコモサイクル保険の解約方法
ドコモサイクル保険を解約したいときは、ドコモの保険お問い合わせセンター(0120-141-458)に電話をする必要があります。
解約はWeb上では完結しないのでこちらも注意しましょう。
保険期間は、手続き日の翌月1日をもって終了となります。
※参考:ドコモサイクル保険|ご注意事項「取消・解約について」より
ドコモ回線を解約したときはどうなる?
ドコモサイクル保険はドコモの団体契約扱いであるため、ドコモ回線自体を解約すると保険も自動的に解約扱いになります。
とはいえ回線解約後、即補償がなくなるわけではありません。満期日まで保険は継続し、その後は保険の更新ができない仕組みになっています。
なおドコモ回線を解約すると電話料金と合算して保険料の支払いができません。そのため、満期日まで発生する予定だった保険料を、一括で振り込む必要があります。こちらは電話料金との合算ができないため注意しましょう。
dカード会員向け自転車保険との違いは?
ドコモ特有の自転車保険の中には、dカード会員限定で契約可能な自転車保険もあります。
dカード会員向け自転車保険は、各自治体での加入が義務付けられている「賠償責任保険」の部分のみ契約できる点が大きな特徴です。
補償を最小限に抑えられるため、ライトプランなら月額200円で契約が可能になります。ドコモサイクル保険のプランよりもさらに少ない負担で、いざというときの備えを確保できます。
しかしドコモサイクル保険の補償内容に含まれている入院や死亡時の補償もつけると、その分保険料は割高になります。
- dカードを保有している
- 補償は最小限でよい
といった人は、dカード会員向け保険の加入を検討してみてもよいかもしれません。
ただし、ドコモサイクル保険同様、保険料支払いに伴うdポイントの付与はされませんのでご注意ください。
ドコモサイクル保険の評判
ドコモサイクル保険に加入する前に、実際の加入者はどう評価しているのか?評判をチェックしておくと、契約後のミスマッチを防げるでしょう。
ここでは「オリコン顧客満足度ランキング」の利用者の口コミをもとに、ドコモサイクル保険のいい点・気になる点を考察していきます。
【ドコモサイクル保険のいい点】
※引用:オリコン顧客満足度ランキング|ドコモサイクル保険の評判・口コミ より
- 手続きが簡単。すぐに加入できる。(40代/男性)
- ドコモの料金と一緒に請求なので、分かりやすい。(60代以上/男性)
- 携帯料金と一緒に支払えるので振り込み、振替の手間がなくて助かりました。(50代/女性)
- 家族で割安な料金で入れて補償も納得の範囲の点。携帯料金と一緒に落ちるので楽な点。(30代/女性)
ドコモサイクル保険のいい点として、「手続きが簡単であること」「支払い管理がラクであること」を挙げる声が複数見られました。
ただでさえ難しい保険ですから、せめて契約はシンプルに、毎月の支払いの手間も軽減できたらうれしいと考える人は多いようです。
【ドコモサイクル保険の気になる点】
※引用:オリコン顧客満足度ランキング|ドコモサイクル保険の評判・口コミ より
- 更新案内が分かりにくい、難しい。(40代/女性)
- 自転車保険を確認しようと思ったときに、どこから確認したらいいのか探しにくかった。(40代/女性)
- 契約後に書類等はなく全てスマホだけで契約実感がなかったり、契約内容が変更の時もスマホ連絡だけだったので。(40代/女性)
保険証券が紙ベースで発行されないため、契約内容を確認したいときに、“どこから確認すればよいか分かりづらい”といった点を不便に感じる人も一定数いるようです。
証券のペーパーレス化は保険業界全体で広まっている動きであるため、ドコモサイクル保険に限らず保険証券の発行がない保険会社は多いのが現状です。
契約時、補償内容の記載があるマイページなどを自宅やコンビニのコピー機でプリントアウトしておくことで、“証券が手元にない”といった不安を解決できるでしょう。
また手続きに関する連絡はすべてメールで行われるため、日頃まめにメールチェックをしない人にとっては、大事なお知らせを見逃す可能性もあるかもしれません。
最低限、“更新時期がいつなのか”は、自分でも把握しておく必要がありそうです。
ドコモサイクル保険はこんな人におすすめ!
これまでの解説を踏まえた上で、ドコモサイクル保険をおすすめできるのは以下のような人です。
- ドコモの携帯料金と保険料を一緒に管理したい人
- 日常生活のアレコレを気軽に相談できるサービスを備えておきたい人
- 自転車保険に加入して安心を求めたい人
最大の特徴は、毎月の保険料が携帯料金の支払いと合算できる点です。
支払いが一括で管理できるため、振込み忘れの心配もありません。
ドコモサイクル保険は事故時の補償が充実している上、“日常生活のなんでも窓口”としてのサービスも備えられるのが魅力です。
補償範囲さえ決めれば、補償プランは1種類しかないので「保険金額はいくらのプランにしよう?」と悩む必要もなし。補償内容がシンプルな点もおすすめポイントです。
まとめ:ドコモサイクル保険で自転車事故に備えよう
ドコモサイクル保険はドコモユーザーに向けてつくられた、ドコモユーザーだけが加入できる特別な自転車保険です。
- 加入手続き&毎月の支払いが簡単
- 引受保険会社は東京海上日動火災保険
- 示談交渉サービス付き
- 専門機関への相談サービスも無料
といった特徴があり、充実した補償を求める人におすすめです。
個人プランは月々510円、家族プランは月々980円とお得に補償を備えられるため、これから自転車保険をお考えのドコモユーザーは、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。