「電動アシスト自転車のバッテリーが盗まれないようにするには?」
「もしバッテリーの盗難被害にあったらどうすべき?」
電動アシスト自転車のバッテリーは高価なものであるため、盗難被害に遭うケースがありますが。バッテリーは自転車の性能に直接影響を与える重要な部品であり、万一盗まれてしまった場合は大きな損失となってしまいます。
また、バッテリーが盗まれた後は、自転車の走行距離が制限されてしまい、快適な自転車ライフを送ることができなくなるため、非常に不便です。
そのため、バッテリー盗難に対する対策が必要不可欠になります。
この記事では、電動アシスト自転車のバッテリー盗難防止方法5つと、盗難被害にあった場合の対処法を紹介します。
電動アシスト自転車のバッテリーの盗難が心配な人は、ぜひ参考にしてください。
電動アシスト自転車のバッテリー盗難事件が増加している
近年、電動アシスト自転車のバッテリー盗難が増えています。以下は警視庁の電動アシスト自転車バッテリー盗難件数の年別グラフです。
参考:警視庁 電動アシスト自転車のバッテリー盗難に注意
図1 年別発生状況
警視庁 生活安全総務課手集計による
このように年々バッテリーの盗難が増加しているのは、
- バッテリーは自転車に比べて小型なので持ち運びやすい
- フリマアプリなどで転売しやすい
ことなどが原因とされています。
電動アシスト自転車そのものを盗むよりも、バッテリー単品のほうがコンパクトで盗みやすく、フリマアプリなどで転売しやすいという理由があります。
実際に電動アシスト自転車のバッテリーは、フリマアプリなどで数千円~数万円程度の価格で販売されており、盗難品かそうでないかは見分けがつきません。
そしてバッテリー単体には防犯登録や盗難補償がないので、盗まれてしまうと新しく購入するしかなく、新しくバッテリーを購入するには3~4万円程度が必要となります。
万が一バッテリーを盗まれてしまった場合、新しくバッテリーを買い替えるのは、なかなかの出費となってしまうので、バッテリーの盗難防止策をしっかりと考えておくのがおすすめです。
参考:MBSニュース『電動アシスト自転車のバッテリー盗難被害』
電動アシスト自転車のバッテリー盗難を防ぐ方法5つ
盗難を防ぐ主な方法は以下の5つです。
- 電動自転車の鍵はしっかりかけておく
- バッテリーに鍵をつける
- バッテリーをはずしておく
- 自転車全体にカバーをかける
- 盗難補償を使う
順に説明します。
バッテリー盗難防止策①電動自転車の鍵はしっかりかけておく
電動アシスト自転車のバッテリーの盗難で一番多いのは「鍵のかけ忘れ」が原因となっているケースです。
電動アシスト自転車のバッテリーの鍵と後輪の鍵は同じです。
自転車の後輪の鍵をかけ忘れてしまうと、つけっぱなしの鍵を使って即座にバッテリーを抜かれてしまう可能性があります。
わずか数分でバッテリーが盗まれる事件もあるので、短時間でも鍵をかけておくことが重要です。
自転車の鍵をかけるのは当然のことですが、短時間の駐輪であれば油断してしまったり、つい忘れてしまったりすることもあるので、気をつけるようにしましょう。
バッテリー盗難防止策②バッテリーに鍵をつける
バッテリーを抜かれないように、新たな鍵をつけるのも有効です。
鍵をつけておくだけでもパッと見で「盗みづらそうだな」と犯人に思わせることができるので、効果があります。
鍵の種類は、
- 不正開錠しにくいディンプルキーの鍵
- ダイヤルを回す番号式の鍵
- スマホでロックできる鍵
- 鍵を壊そうとすると大音量の音がなる鍵
などさまざまな種類があります。
鍵を持ち歩かなくてもよいものなら荷物が増えませんし、鍵を壊そうとすると大音量で知らせてくれるものも便利です。
バッテリー盗難防止策③バッテリーをはずしておく
帰宅後のマンションの駐輪場などでバッテリーを盗まれるケースがあるので、バッテリーをはずしておくのもおすすめです。
長時間自転車を置いておく場合はバッテリーを持ち帰ると盗まれないので安心です。
また、バッテリーは高温に弱いので、暑い季節は涼しい場所で保管するとバッテリーの寿命が長持ちするという利点もあります。
バッテリーをはずすのは手間がかかりますが、バッテリーの盗難を防ぐ確実な方法です。
バッテリー盗難防止策④自転車全体にカバーをかける
帰宅後など長時間自転車を置いておく場合は、自転車のカバーをかけておくとよいでしょう。
すぐに電動アシスト自転車かどうかわからないですし、雨風やほこりなどからも自転車を守れます。
自転車をカバーで覆うことで、電動アシスト自転車本体の劣化防止にも役立ちます。
バッテリー盗難防止策⑤盗難補償を使う
盗難補償(3年間)をつけられるメーカーもあるので、盗難補償を利用するのも方法の1つです。
- 商品登録
- 防犯登録
- 盗難時に施錠していたか
など条件があるので、事前に確認しておく必要があります。
盗難被害にあった場合の対処法
万が一盗難にあってしまった場合の対処方法は下記の通りです。
- 盗難届の提出
- 防犯カメラの確認
- 保険の利用方法
それぞれ説明します。
1.盗難届の提出
盗難被害にあった場合は、すぐに最寄りの警察署や交番、駐在所に届け出を行うことが大切です。
盗難届を提出すると警察が「盗難手配」を行ってくれるので、被害状況の把握や自転車の発見、犯人逮捕の可能性が高まります。
必要な持ち物は、自転車の防犯登録カードや印鑑、身分証です。
自転車の写真や鍵の番号など、自転車が特定できる必要な情報を準備しておくのも、手がかりになるのでおすすめです。
2. 防犯カメラの確認
盗難現場やその周辺にある防犯カメラの映像を確認すると、犯人を特定できることもあります。
盗難現場の駐輪場や周辺のビル、商業施設など防犯カメラが設置されている場所を調べて確認することが重要です。
3. 盗難補償の利用方法
盗難補償に加入している場合は、手続きを行うことで盗難による補償を受けることができます。
各メーカーの規定に従って、必要な手続きを行うことが必要です。
盗難補償について
一部の自転車メーカーでは、盗難補償サービスを提供しています。
補償範囲は、電動アシスト自転車の本体まるごとやバッテリーのみというようにメーカーによってさまざまです。
メーカーによって内容が異なるため、自分が所有している自転車のメーカーがどのような補償サービスを提供しているかを確認することが重要です。
盗難補償サービスを利用する場合は、各メーカーが定める申請方法に従う必要があります。
一般的には、警察から発行された盗難届や鍵の交換証明書などの書類が必要となります。
また、補償金額に上限がある場合があるため、申請前にメーカーの規定を確認しておくことが望ましいです。
盗難補償を使うことができるメーカーの例です。
<Panasonic> ・購入から3年以内に盗難被害を受けた場合、盗難補償が受けられます。 ・購入時に商品登録をしておく必要があります。 ・盗難された自転車の30%と組立手数料 4,400円(税込)で同一の自転車が購入できる補償です。 |
<YAMAHA> ・バッテリーの盗難に特化している盗難補償で、購入時のみに加入が可能です。 ・3年間の補償期間で会費は3,300円(税込)です。 ・補償時の自己負担金は、メーカー希望小売価格の30%が必要ですが、月々92円とリーズナブルなので補償をつけておいてもよいでしょう。 |
まとめ:電動アシスト自転車のバッテリー盗難防止策を知ろう!
今回は、電動アシスト自転車のバッテリー盗難防止策5つと盗難被害にあった場合の対策方法を紹介しました。
バッテリーは小型で持ち運びやすく、高値で転売取引できるので、盗難事件が増えています。
バッテリーの盗難被害にあわないためには、自転車の鍵をしっかりかけたり、長時間自転車から離れる際にはバッテリーを抜いたりと何らかの対策をするのがおすすめです。
また、電動アシスト自転車のバッテリーの盗難被害にあった場合は、いち早く警察署や交番などに盗難届を提出しましょう。
盗難届を提出すると警察が盗難手配をするので、自転車の発見や犯人の逮捕につながる可能性があります。
自転車メーカーによっては「盗難補償」を利用できるので、自分が所有している自転車には盗難補償があるのか確認してみてください。
万が一のバッテリー盗難に備えて、大事な自分の自転車を守りましょう!