2015年10月に兵庫県で自転車保険加入を義務化する条例が施行されていましたが、このほど大阪府でも加入を義務化する条例案が提出されるようです。
自転車事故での高額賠償事例や2015年6月の道交法改正による自転車取り締まりの強化などから、全国の一部自治体での自転車保険の加入義務化が進められています。
すでに義務化を決定し、条例を施行している兵庫県
兵庫県では、全国で初めて自転車保険の加入を義務付ける条例を2015年3月に決定し同10月に施行しました。
自転車事故により生じた他人の生命又は身体の損害を補償することのできる保険などへの加入を義務化しています。
自転車の事故により賠償責任に備えられる保険への加入義務なので、自転車保険、自動車保険や火災保険の特約、TSマーク付帯保険などへの加入が必要です。
兵庫県の自転車保険への義務化として特徴的なのが、上述の保険などへ未加入の県民に向けに「ひょうごのけんみん自転車保険」を準備しています。
「ひょうごのけんみん自転車保険」は自転車利用中の事故に限定されますが、個人賠償責任が1億円に示談代行サービスがついて、家族が補償対象となるプランで年間2,000円で加入できます。
現在自転車保険の義務化を検討している自治体
兵庫県、大阪府の他に自転車保険の条例化に向けて動いている自治体もあります。
東京都、埼玉県、京都府、愛媛県については自転車保険への加入を努力義務としています。
例えば東京都では「自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例の概要」の中で”自転車利用者等が、自転車損害賠償保険へ加入するなどの努力義務」としています。
滋賀県、名古屋市、横浜市、千葉市は条例化に向けて準備しているようです。
中でも横浜市は、「ひょうごのけんみん自転車保険」を兵庫県と開発した損害保険ジャパン日本興亜株式会社とは「市民の交通安全とリスク管理に関わる包括連携に関する協定」を締結するなど、自転車保険の条例化に向けて動いています。
自転車事故への備えは保険が有効です
各自治体の動きもあるように、自転車事故への備えとしては個人賠償補償がついた保険への加入が有効です。
自転車保険への加入や、自動車保険や火災保険に加入されている場合は特約でも個人賠償補償が月々数百円で加入できます。
万が一に備えて保険には加入しておきましょう。