「電動アシスト自転車のサイズはどうやって選べばいいの?」と思ったことはありませんか?
自分に合ったサイズの電動アシスト自転車を購入しないと、乗りにくいうえ、事故につながる恐れも
あります。
本記事では、電動アシスト自転車の適切なサイズ選びについて解説します。安全かつ快適に電動アシスト自転車に乗るためにも、ぜひ最後までご覧ください。
自転車のサイズとはタイヤの大きさのこと
自転車のサイズはインチで表します。インチとは、タイヤの直径を示す値のことです。
一般的な大人用の自転車であれば、インチと適応身長は下記の通りです。
インチ | 適応身長 |
20インチ | 約140cm〜 |
26インチ | 約140cm〜170cm |
27インチ | 約150cm〜180cm |
700C(スポーツ車) | 約150cm~ |
車種によっても適切なサイズは異なるため、上記はあくまで参考程度に考えることをおすすめします。
例えば、子乗せの電動アシスト自転車は20インチのモデルがほとんどです。重心が低いので子どもを乗せてもフラフラしにくく、安定した走りができるので、20インチの電動アシスト自転車が多くなっています。
そのため、140cmより身長が高い人でも、20インチの子乗せ電動アシスト自転車を使ったほうがいい場合もあります。
安全に電動アシスト自転車を使うためにも、自分に合ったサイズの自転車選びが大切です。
サイズの合わない電動アシスト自転車に乗るのは危険
サイズの合わない電動アシスト自転車は足が地面に付かないこともあるので、危険を伴います。
例えば、子どもが左右どちらかに体重を傾けた場合、つま先が着く程度の電動アシスト自転車だと、重さに耐えられずそのまま転倒してしまう恐れがあります。
子どもを乗せながら転倒した場合は、自分だけでなく子どもにも危険が及びます。2022年4月には、電動アシスト自転車で転倒後、3歳児がトラックにはねられて死亡する事故が発生しました。
参考:朝日新聞|電動自転車で3歳児死亡 人気の3人乗り「5センチ」に潜むリスク より
子どもを乗せている場合、1人で走行しているときよりも、バランスを取るのは困難です。自分に合ったサイズの電動アシスト自転車か、両足がきちんと着くサイズであるかをチェックする必要があります。
電動アシスト自転車のサイズ選び2つのポイント
電動アシスト自転車のサイズを選ぶときに確認したいポイントは下記の2点です。
- 実際に乗って両足が着くかどうか
- 適応する身長を確認する
それぞれのポイントを解説します。
①実際に乗って両足が着くかどうか
店舗で選ぶ際は、実際に電動アシスト自転車に乗って両足が着くか確認しましょう。
電動アシスト自転車は一般的な自転車よりも重たくなっています。特に、3人乗りの子乗せ電動アシスト自転車は、乗車時の総重量が100kg以上になることもあります。転倒の危険を避けるため、必ず両足が着くサイズを選びましょう。
インチは選ぶ際の参考になるとはいえ、試乗してみないと本当に乗りやすいかどうかは分かりません。モデルによってもサイズ感が違うケースもあるので、可能な限り試乗することをおすすめします。
ネット上で買い物する場合でも、近くの自転車店に行って同じモデルを試し乗りしてみましょう。事前に試し乗りをしておけば、サイズの合わない電動アシスト自転車を買って後悔するような事態を避けられます。
②適応する身長を確認する
適応する身長もチェックしておきましょう。適応身長とはサドルを一番下に下げたとき両足のつま先が着く身長です。
仮に近くに自転車店がなく、ネットショッピングで電動アシスト自転車を買わざるを得ない場合は、試し乗りができません。そのため、適応身長の確認は不可欠です。
購入前に自転車に乗れない際は特に、適応身長が自分の身長に合っているかを見ておきましょう。
電動アシスト自転車のサイズ別のメリットやデメリット
電動アシスト自転車はサイズごとにメリットやデメリットが異なります。下記の通りサイズごとのメリットとデメリットを紹介します。
- 大きいサイズ(大径車)の電動アシスト自転車のメリットとデメリット
- 小さいサイズ(小径車)の電動アシスト自転車のメリットとデメリット
順番に見ていきましょう。
大きいサイズ(大径車)の電動アシスト自転車のメリットとデメリット
大きいサイズの電動アシスト自転車のメリットは、下記の通りです。
- 安定感がある
- 段差に強い
- ひとこぎでよく進む
大きいサイズの電動アシスト自転車は、安定した走りや段差に対する強さなど、頑丈さが持ち味です。また、タイヤの直径が大きい分、小さいタイヤに比べてひとこぎで進む距離が長い点もメリットといえます。
一方、デメリットは下記の通りです。
- 場所を取る
- 車体が重たくなってしまう
- 身長が低いと乗りにくい
タイヤが大きくなるにつれ、自転車の車体も大きくなります。そのため、保管の際に場所を取ったり、車体が重たくなったりする点がデメリットです。特に電動アシスト自転車はバッテリーやアシスト機能が搭載されている分、通常の自転車よりも重たくなります。
加えて、電動アシスト自転車の中にはサドルの位置が高い場合もあります。
高いサドルだと、身長の低い方にとっては乗りにくくなる点もデメリットです。
小さいサイズ(小径車)の電動アシスト自転車のメリットとデメリット
小さいサイズの電動アシスト自転車には、下記のメリットがあります。
- 小回りが利く
- 場所を取らない
- 身長が低くても乗りやすい
小さい電動アシスト自転車であれば、狭い場所でも方向転換がスムーズに行え、動きやすくなります。
また、大きい自転車に比べ場所をとらないため、保管の際にも便利です。
そして小さいサイズの場合、サドルの位置は低くなるため、身長が低い人でも乗りやすい点もメリットといえます。
反対に、デメリットは下記が挙げられます。
- ガタガタしやすく、乗り心地が良くない
- 段差に弱い
- ハンドル操作でふらつきやすい
小さいサイズの自転車は、タイヤが小さい分衝撃を受けやすくなっています。そのため、走行時にガタガタして不快に感じることがある点や、段差に弱い点がデメリットです。
また、ハンドルがふらつきやすいため、雨の日に子どもを乗せて走った際に転倒しやすくなる点にも注意が必要です。
以上のように、大きいサイズと小さいサイズの電動アシスト自転車のメリットとデメリットを把握したうえで、電動アシスト自転車を選びましょう。
【サイズ別】電動アシスト自転車おすすめ5選
電動アシスト自転車のおすすめを下記の通り5つ紹介します。
- 20インチの電動アシスト自転車3選
- 26インチの電動アシスト自転車2選
順番に見ていきましょう。
20インチの電動アシスト自転車3選
20インチの電動アシスト自転車は、下記の3つを紹介します。
- bikke MOB dd (ビッケモブdd)
- PAS kiss mini un SP(パス キッス ミニ アン スーパー)
- 3人乗りふらっか~ずココッティアシスト
それぞれ詳しく解説します。
①bikke MOB dd (ビッケモブdd)
価格 | 165,000円 |
適応身長 | ・2人乗り:142cm~・3人乗り:152cm~ |
タイヤサイズ | ・前輪:24インチ・後輪:20インチ |
バッテリー容量 | 14.3Ah |
車体の重さ | 33.4kg |
※価格は税込み(メーカー希望小売価格)
コンパクトな車体で、子どもの乗せ降ろしがしやすくなっています。チャイルドシートもコンパクトなので、駐輪場で止めやすいモデルです。
さらにフレームの形状は、またぎやすいU型になっています。
②PAS kiss mini un SP(パス キッス ミニ アン スーパー)
価格 | 162,800円 |
適応身長 | ・2人乗り:142cm~・3人乗り:146cm~ |
タイヤサイズ | 20インチ |
バッテリー容量 | 15.4Ah |
車体の重さ | 31.0kg |
※価格は税込み(メーカー希望小売価格)
子どもの胸の位置まですっぽりと覆ってくれる、繭型のチャイルドシートが特徴的なモデルです。
バッテリーは15.4Ahと大容量で、長い距離を走行でき、充電の回数も抑えられる点が魅力です。
参考:Cycle Spot|PAS kiss mini un SP
③3人乗りふらっか~ずココッティアシスト
価格 | 143,000円 |
適応身長 | ・2人乗り:142cm~・3人乗り:155cm~ |
タイヤサイズ | 20インチ |
バッテリー容量 | 14.8Ah |
車体の重さ | 32.0kg |
※価格は税込み(メーカー希望小売価格)
駐輪時にハンドルが回転して転倒するのを防止する「ピタットパーキング」機能を搭載しています。
上記の通り、サイズの小さい自転車はハンドルがふらつきやすくなりがち。しかし「3人乗りふらっか~ずココッティアシスト」であれば、転倒のリスクを抑えてくれます。
26インチの電動アシスト自転車2選
26インチの電動アシスト自転車のおすすめは、下記の2つです。
- HYDEE.Ⅱ(ハイディ ツー)
- KAIHOU SUISUI Breeze(カイホウ スイスイ ブリーズ)
それぞれ詳しく紹介します。
①HYDEE.Ⅱ(ハイディ ツー)
価格 | 179,090円 |
適応身長 | ・2人乗り:145cm~・3人乗り:157cm~ |
タイヤサイズ | 26インチ |
バッテリー容量 | 9.9Ah |
車体の重さ | 31.0kg |
※価格は税込み(メーカー希望小売価格)
ファッション誌「VERY」とコラボした、スタイリッシュな電動アシスト自転車です。性別を問わず使えるデザインのため、パパとママで兼用できます。
チャイルドシートのクッションは、黒いシートと迷彩柄のシートの2つが標準装備されており、気分に合わせて柄を変えられます。
②KAIHOU SUISUI Breeze(カイホウ スイスイ ブリーズ)
価格 | 140,800円 |
適応身長 | 155cm~ |
タイヤサイズ | 26インチ |
バッテリー容量 | 5.8Ah |
車体の重さ | 26.0kg |
※価格は税込み(メーカー希望小売価格)
エコ・平坦・坂道の3種類のアシストモードを搭載しています。エコモードであれば、最大35kmの走行が可能です。
安定したアシスト感を生み出すフロントモーターを備えているので、ふらつかない走りを実現します。
画像には載っていませんが、チャイルドシートの取り付けも可能です。
まとめ
自転車を選ぶ際は、サイズを確認することが重要です。
自転車のサイズであるインチは、それぞれ適正身長が決まっています。ただし、同じインチ数でもモデルによって適正身長が異なるため、一度試し乗りしてみるのがおすすめです。
身長に合わないサイズの自転車を買ってしまうと、いざという時に足が着かず転倒してしまう危険もあります。子どものためにも安全に乗れるのかを購入前にチェックしてみましょう。