横浜市が損保ジャパンと組んで「ハマの自転車保険」を募集開始
2月1日より、横浜市が「ハマの自転車保険」をスタートしました。
昨年4月から兵庫県では「ひょうごのけんみん自転車保険」をスタートしていますが、首都圏の自治体が市民向けに提供するはじめての自転車保険になります。
横浜市も兵庫県と同様に損保ジャパン日本興亜と組んで提供しています。自治体2つ目ということもありプランの改善もされているところは注目ポイントです。
「ハマの自転車保険」の補償内容
補償の特徴は、家族揃って加入しても年間3,000円で、個人賠償補償1億円に示談代行サービスがあり、ケガの補償も家族全員につくところです。
このプランは兵庫県が損保ジャパン日本興亜と昨年はじめた「ひょうごのけんみん自転車保険」のプランと全く同じプランです。
一方で、プランとして進化しているのが、自転車事故の加害者になった際の備えだけをしっかりしたい方向けのプランです。
個人賠償補償1億円に示談代行サービスがついたプランで、家族全員が補償されて、年間1,500円で加入できます。
「ひょうごのけんみん自転車保険」では、年間1,000円で個人賠償補償が5,000万円でしたが、高額賠償事例を考えるとやはり1億円の補償ニーズが高かったということではないでしょうか。
今までの自転車保険と比較するとどこが違うか
「ハマの自転車保険」や「ひょうごのけんみん自転車保険」は保険会社が直接提供する自転車保険と比べると、家族全員に個人賠償補償とケガの補償がついて3,000円で加入できるリーズナブルさが魅力ですが、何が違うのでしょうか?
答えは、個人賠償補償に関して、賠償責任を負って保険金を支払われるケースは、自転車利用中のみに限定されるということにあります。
主に、自転車保険を提供する保険会社が個人賠償補償で補償している範囲は、自転車利用中の事故だけでなく、日常で相手に損害を負わせた場合も補償してくれます。
例えば、お店で販売している商品を壊してしまったなどのケースですね。
自転車での高額賠償だけにはしっかり備えたいという場合には、兵庫県や横浜市の自転車保険もリーズナブルでよいですね。
自転車保険の義務化に関する自治体の動き
兵庫県や横浜市以外でも自治体として自転車保険を押す動きがあります。
1月には大阪府も条例化に向けて検討しているとのニュースもありました。大阪では自転車事故が全国と比較しても多いことが背景にあるようです。
大阪だけでなく、歩行者と自転車が複雑に入り混じる都市部では特に、自転車事故は大きな問題となっており、交通ルールを守って安全運転を心がけることはもちろんですが、万が一に備えた保険加入への後押しは今後も続きそうです。
自転車に乗るのであれば自転車保険には加入しましょう。