「自転車に子供を乗せて走っていると坂道が大変!楽に走る方法はある?」
「電動アシスト自転車のギアとか変速ってよく分からないんだけど、変速ってどのタイミングでしたらいの?」
子供を乗せて電動アシスト自転車に乗っていても坂道がつらかったり、変速の機能ってよく分からなかったりしますよね。
電動アシスト自転車は、状況に応じた変速をすることで楽に走れますので、上手な変速方法を知っておくと便利です。
また、変速の仕方も頭に入れておくと自転車の故障を防げるので、長く使えます。
この記事では「電動アシスト自転車で楽に走りたいけど、ギアや変速が分からない」方のために、電動アシスト自転車のギアをフル活用する方法を紹介します。
自転車の変速方法の注意点も合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
自転車のギアと変速とは?
はじめに、自転車のギアと変速について仕組みを踏まえ解説します。
自転車のギアと変速
自転車のギアとは、前輪と後輪にある「歯車」のことです。
自転車の変速とは、変速機でチェーンを動かし、大小ある歯車の組み合わせを変えることを指します。
ギアの変速を「ギアチェンジ」と言い、ギアチェンジは坂道など状況に合わせて走りやすくする動作です。
ギアチェンジをするとペダルを踏む足が一回転した時、後輪が一回転する、二回転するなど後輪の回転数が変わります。
ペダルを踏む足が一回転するごとに後輪の回転数が多くなれば、足の負担は増えますが、距離は進みます。
電動アシスト自転車のギアとママチャリのギアの違い
ママチャリのギアは外装6段変速ギア、電動アシスト自転車のギアは内装3段変速ギアが多く使われています。
<電動アシスト自転車のギアとママチャリのギアの違い>
電動アシスト自転車 | ママチャリ | |
変速の種類 | 内装3段変速ギア | 外装6段変速ギア |
変速の仕方 | 止まった状態かペダルを踏むのをやめて変速する | 自転車のペダルをこぎながら変速する |
特徴と注意点 | ギアが内装されているのでチェーンがはずれにくく、メンテナンスがそれほど必要ではない | ギアがむき出しなので外部の衝撃を受けやすく、こまめにチェーンに油をささないといけない |
自転車のギアの上手な変速の仕方と注意点
ギアの基本的な知識を押さえた上で、自転車のギアの上手な変速の仕方を状況に応じて説明をします。
電動アシスト自転車の変速の仕方
電動アシスト自転車の変速機は1 ~3までありますが、1がペダルの踏み込みが軽く、3はペダルの踏み込みが重くなり、2はその中間です。
ハンドルの黒いゴムのグリップ部分を回すとギアチェンジ(変速を変えること)ができ、ペダルの踏み込みが重く、足の負担が増えるほど、一回漕ぐだけで前へ進めます。
例えば坂道の場合、足の負担を減らしたい場合はペダルの踏み込みを軽くする「ギア1」に。
逆に平坦な道で速度を上げて進みたい場合は、ペダルの踏み込みを重くする「ギア3」にします。
状況に応じてギアチェンジをすると楽に走れます。
電動アシスト自転車で歩道を走る場合に気をつけること
自転車に子供を乗せている時、車道だと危険を感じ、歩道を走りたくなる場合がありますよね。
歩道を走る際は、歩行者の進行を妨げないように注意しましょう。
なぜなら道路交通法で、自転車は「軽車両」に入り、歩行者の安全を確保しなくてはならないためです。
しかし車道の走行が危険に感じた場合は、ルールを守ったうえで歩道を走るのもよいでしょう。
自転車で歩道を走る際には、1か2の軽めのギアにして、ゆっくり走行することがおすすめです。
ギア3だとスピードを出し過ぎてしまう恐れがあるので、避けたほうが無難です。
また、歩行者の邪魔になりそうな時は一旦停止を心がけましょう。
歩行者が車道に寄っている場合は無理に寄らなくても大丈夫ですが、歩行者よりも車道に寄るのが原則です。
電動アシスト自転車で走る自分と、歩行者の双方の安全が保たれるように走りましょう。
電動アシスト自転車の変速の注意点
電動アシスト自転車は、ペダルを漕いでいる時にはギアチェンジがしづらかったり、できなかったりします。
一度停止するか、もしくは自転車のペダルを漕ぐのをやめてギアチェンジをしないと、故障を引き起こす可能性があるのです。
無理にギアチェンジすると、変な音や故障を引き起こすかもしれないので、注意しましょう。
特に坂道を登る前は止まって「ギア1か2」にギアチェンジするのがおすすめです。
また、最初から一番重い「ギア3」にして急な発進をすると、チェーンの劣化やギアの摩耗につながり、故障の原因になります。
そのためペダルの漕ぎ始めはギア1か2が推奨されており、実際に筆者自身も自転車販売店でギア3で急な発進をしないようアドバイスを受けました。
ちなみにママチャリ(外装6段変速ギア)は、自転車のペダルを漕ぎながらギアチェンジしないと故障の原因になるので、電動アシスト自転車とは逆となっています。
自転車のギアの調整が必要な症状
自転車のギアの調整が必要な症状を説明します。
自転車で走っている時に異音がする
自転車で走っている最中に、普段はしない異音がする場合は何らかのサインかもしれません。
ギアやチェーン、変速レバーなどの寿命の他、さまざまな理由が考えられるので点検と調整、場合によっては修理などが必要です。
自転車のギアチェンジの反応が悪い
ギアの不調には下記のような症状があります。
- ギアチェンジをしてもすぐ戻る
- ギアチェンジがしづらい
- ギアチェンジが反映されるのに時間がかかる
など反応が悪い場合、メンテナンスが必要かもしれません。
こちらも点検と調整、場合によっては修理などが必要です。
自転車のギアの調子が悪い場合は早めに自転車販売店へ
自転車のギアや変速などの調子が悪くても、自分で無理に対処しようとせず、早めに自転車販売店へ持っていくのがおすすめです。
ネットでは調整方法が詳しく書かれていますが、時間がかかったり、部品を壊してしまう可能性もあるので自転車販売店などのプロにまかせた方が無難です。
知識や経験豊富なプロの目でしか分からない異変に気づいてくれるケースもあります。
自転車の部品は繊細なので、放置すると自転車が壊れてしまったり、事故などにつながったりする可能性もあるので、なるべく早く自転車を点検してもらうのがよいでしょう。
自転車を安全に使うために定期的な点検は欠かさない
自転車のギアや変速機などの不調がなかったとしても、定期的な自転車点検は欠かさないようにしましょう。
点検を受ける目安は、使用頻度にもよりますが3ヶ月~半年に一度程度です。
プロの目でしか判断できないような自転車の不調が見つかったり、修理が必要な場合もあるかもしれません。
電動アシスト自転車で子供を乗せる場合は、特に安全を考慮して定期的に自転車の点検を受けるようにしましょう。
まとめ
自転車のギアや変速についてや、上手な変速方法や注意点、調整が必要な状況について紹介してきました。
自転車の上手な変速方法を知っておくと、足の負担を和らげることができたり、体力が温存できたりするので、状況に応じた自転車の変速方法をぜひ試してみてください。
電動アシスト自転車は重いギアで走り始めると、故障を引き起こす原因になるので最初は軽めのギアで発進するのがおすすめです。
自転車に不調はないと思っていても、気づかぬうちに部品が消耗していたり、故障していることもあります。
子供と自分の身を守るため、定期的に自転車点検をして安全を確保するようにしましょう。