「通勤にはどのような電動アシスト自転車がいいのだろう?」
「通勤と子どもの送迎にぴったりな電動アシスト自転車は?」
このように思ったことはありませんか?
通勤と子どもの送迎で使う場合、電動アシスト自転車はほぼ毎日使用しますし、安くない買い物なので、失敗は避けたいところです。
本記事では、通勤に使える子乗せのおすすめ電動アシスト自転車を5つ紹介します。
通勤する前に確認しておくべきポイントや、通勤で電動アシスト自転車を使うときの注意点もまとめました。
電動アシスト自転車を通勤で使う際に失敗しないよう、ぜひ最後までご覧ください。
通勤で電動アシスト自転車を使う前に確認したい4つのポイント
電動アシスト自転車で通勤を始める前に、確認しておきたいポイントは下記の4点です。
- 自転車通勤が認められているか
- 通勤ルートはどのような道か
- 駐輪する場所はあるか
- 自転車保険に加入しているか
それぞれ解説します。
①自転車通勤が認められているか
そもそも自転車通勤をしてもOKなのか、会社の規定を一度チェックしてみましょう。会社によっては、自転車通勤を許可していない場合があるためです。
また、勝手に自転車通勤を始めるのもNGです。交通費が関係してくるため、必ず会社に許可を得るようにしましょう。
「交通費をもらっておきながら自転車通勤をして、交通費を受け取っていた」と勘違いされかねません。
総務部や経理部など、関係していそうな部署に確認をとるのがおすすめです。
②通勤ルートはどのような道か
事前に通勤ルートのチェックをしておくのも重要です。電動アシスト自転車を購入する時の判断材料になるためです。
例えば、坂道が多いならアシスト性能の高い自転車が適しています。
坂道以外に、下記も確認しておくのがおすすめです。
- 交通量
- 距離
- 信号
- 道幅
どのようなルートなのか下見をしておけば、いざ通勤を始めるときに予想外に時間がかかってしまうといった事態を防止できます。
余裕をもって通勤するためにも、通勤ルートを確認しておきましょう。
③駐輪する場所はあるか
駐輪スペースがあるのかも、事前にチェックしておくべき点です。会社や駅前など、自分が駐輪する予定の場所に空きがあるか、確認してみましょう。
自転車通勤を許可していても自宅の最寄り駅までしか許可しておらず、会社には駐輪スペースがないこともあります。
駅前の駐輪スペースでは、満車のため契約を受け付けていないかもしれません。
また、駐輪するスペース次第では、コンパクトな電動アシスト自転車にしたほうが駐輪しやすいことも考えられます。
自転車通勤を始める前や電動アシスト自転車の購入前に、駐輪スペースもチェックしておきましょう。
④自転車保険に加入しているか
自転車保険に加入しているかどうかも、確認が必要です。
「自転車保険」と名前のついた保険でなくても、個人賠償責任を補償する特約に入っているかチェックしてみましょう。
自転車保険や個人賠償責任を補償する特約に加入していると、自転車の乗車中に起きた事故で他人に損害を与えた場合に、補償がおります。
勤め先によっては、自転車通勤の社員向けに保険を用意しているケースもあります。
事故への備えができていない人は、会社で保険の用意がないか、確認してみるのもおすすめです。
通勤で使う電動アシスト自転車を選ぶ3つのポイント
通勤に利用する電動アシスト自転車の選ぶ際には、下記のポイントがあります。
- バッテリー容量が大きいものを選ぶ
- パンクしにくいタイヤを選ぶ
- 駐輪スペースを考えて選ぶ
ポイントをそれぞれ解説します。
①バッテリー容量が大きいものを選ぶ
1つ目のポイントは、大容量のバッテリーを選ぶことです。
毎日の通勤や子どもの送迎で電動アシスト自転車を使っていると、バッテリー消費が早くなります。もしバッテリー容量が少ない自転車を選んでしまうと、頻繁に充電が必要です。
充電の回数を抑えるためにも、バッテリー容量の大きい自転車をおすすめします。
電動アシスト自転車のなかには、走りながら充電するタイプの自転車もあります。少しでも充電する回数を減らしたい方には、走行中の充電が可能な自転車もおすすめです。
②パンクしにくいタイヤを選ぶ
パンクしにくいタイヤを選ぶことも大切なポイントです。通勤や子どもの送迎など毎日のように使う場合、急にパンクすると困ってしまいます。
パンクを予防するために、ゴムを厚くしたタイヤやゴムの内部に特殊シートを挟み込んだタイヤを選んでみましょう。もしくは、パンク防止剤を使うのもおすすめです。
また、日常の点検も大切です。自転車店ではサービスとして、点検を実施している場合があります。タイヤ以外の箇所も見てもらえるため、定期的に自転車の状態をチェックしてもらうと安心です。
なお、タイヤのパンクには路面の状態も関係します。上記した通り、通勤ルートを確認して、砂利道は避けるといった対応も心がけてみましょう。
③駐輪スペースを考えて選ぶ
駐輪スペースを考えた自転車選びをすることで、自転車が利用しやすくなります。
駐輪場に余裕があれば、多少大きい電動アシスト自転車でも駐輪に不便を感じることはありません。
しかし、駐輪スペースが狭いのに大きい電動アシスト自転車にしてしまうと、近くに止めてある自転車にぶつかってしまうことが考えられます。
駐輪スペースに余裕がない場合、車体が小さい電動アシスト自転車やコンパクトなチャイルドシートにすると駐輪しやすくなります。
【距離・時間別】通勤におすすめな電動アシスト自転車5選
下記のとおり、距離・時間ごとにおすすめの電動アシスト自転車を紹介します。
- 5km未満(20分未満)の通勤におすすめの電動アシスト自転車
- 5~10km(20~40分)の通勤におすすめの電動アシスト自転車2選
- 10km以上(40分以上)の通勤におすすめの電動アシスト自転車2選
順番に見ていきましょう。
5km未満(20分未満)の通勤におすすめの電動アシスト自転車
通勤距離5km未満・走行時間20分未満の通勤におすすめの自転車として、ブリヂストンの「bikke MOB dd (ビッケモブdd)」を紹介します。
bikke MOB dd (ビッケモブdd)
価格 | 190,000円 |
バッテリー容量 | 14.3Ah |
1充電あたりの走行距離 | ・エコモード:115km ・オートモード:80km ・パワーモード:50km |
走りながら自動充電 | 〇 |
タイヤサイズ | ・前輪:24インチ・後輪:20インチ |
車体の重さ | 33.4kg |
※価格は税込み(メーカー希望小売価格)
コンパクトな車体で、子どもの乗せ降ろしがしやすくなっています。チャイルドシートもコンパクトなので、駐輪場が狭くても駐輪がしやすいモデルです。
バッテリー容量は14.3Ahで、本記事で紹介するなかでは容量が少なめです。
しかし、走りながら自動で充電できるため、充電の回数が極端に多くなってしまうことはありません。
5~10km(20~40分)の通勤におすすめの電動アシスト自転車2選
通勤距離が5〜10km・自転車の走行時間が20〜40分の方におすすめの電動アシスト自転車は、下記の2つです。
- HYDEE.Ⅱ(ハイディ ツー)
- bikke POLAR e (ビッケポーラー e)
順番に紹介します。
①HYDEE.Ⅱ(ハイディ ツー)
価格 | 202,000円 |
バッテリー容量 | 14.3Ah |
1充電あたりの走行距離 | ・エコモード:185km ・オートモード:95km ・パワーモード:56km |
走りながら自動充電 | 〇 |
タイヤサイズ | 26インチ |
車体の重さ | 31.0kg |
※価格は税込み(メーカー希望小売価格)
ファッション誌「VERY」とコラボした電動アシスト自転車です。性別を問わず使えるデザインで、パパでもママでも使えます。
バッテリー容量は14.3Ahで、本記事内の自転車と比べると容量が少ないと感じるかもしれません。しかし、走りながら自動で充電できるので、充電の回数は抑えられます。
②bikke POLAR e (ビッケポーラー e)
(画像引用:ブリヂストンサイクル株式会社)
価格 | 190,000円 |
バッテリー容量 | 15.4Ah |
1充電あたりの走行距離 | ・オートエコモードプラス:78km・標準モード:63km・強モード:56km |
走りながら自動充電 | × |
タイヤサイズ | 20インチ |
車体の重さ | 30.8kg |
※価格は税込み(メーカー希望小売価格)
サドルの位置が低く、身長が低い人でも乗りやすいつくりになっています。後ろにチャイルドシートを付けて、3人乗りにすることも可能です。
走りながら自動充電する機能はありませんが、15.4Ahと容量が大きいバッテリーを搭載しています。
10km以上(40分以上)の通勤におすすめの電動アシスト自転車2選
通勤距離が10km以上・自転車の走行時間が40分以上の方におすすめ自転車は、下記の2つです。
- ギュット・クルーム・DX
- ギュット・クルームR・EX
それぞれ順番に紹介します。
①ギュット・クルーム・DX
価格 | 172,000円 |
バッテリー容量 | 16.0Ah |
1充電あたりの走行距離 | ・ロング:約80km・オートマチック:約60km・パワー:約50km |
走りながら自動充電 | × |
タイヤサイズ | 20インチ |
車体の重さ | 33.1kg |
※価格は税込み(メーカー希望小売価格)
ベビー用品メーカーの「コンビ」とコラボした電動アシスト自転車です。スタンドを立てると同時にハンドルが固定されるので、子どもの乗せ降ろしが簡単にできます。
バッテリーは16.0Ahで、ロングモードならば1回の充電で約80kmの走行が可能です。
②ギュット・クルームR・EX
価格 | 184,000円 |
バッテリー容量 | 16.0Ah |
1充電あたりの走行距離 | ・ロング:約86km ・オートマチック:約60km・パワー:約50km |
走りながら自動充電 | × |
タイヤサイズ | 20インチ |
車体の重さ | 32.2kg |
※価格は税込み(メーカー希望小売価格)
自転車の電源ボタンを押すことで開錠できる「ラクイック機能」を搭載しています。わざわざ自転車のキーをポケットやバッグから取り出す必要はありません。
バッテリー容量は16.0Ahで、ロングモードならばギュット・クルーム・DXよりも長い、約86kmの走行ができます。
電動アシスト自転車を通勤時で使うときの安全上の3つの注意点
電動アシスト自転車を使う際の安全上の注意点は下記の3点です。
- より安全な通勤ルートを探す
- 雨の日の自転車通勤を想定しておく
- 交通ルールを順守する
それぞれ解説します。
①より安全な通勤ルートを探す
まずは、より安全な通勤ルートを探すのがおすすめです。
子どもを乗せている場合や夕方などの薄暗い時間帯は特に、下記のような道を選びましょう。
- 交通量が少ない
- 道幅が広い
- 街灯が多い
すべてを満たす道はなかなかないかもしれません。
しかし、危険を避けるためにより安全に走れる道を探しておくと、事故の防止にもつながります。
地図アプリでいつも利用しているルート以外の道を探し、時間に余裕があるタイミングで一度走行してみましょう。
②雨の日の自転車通勤を想定しておく
雨の日の備えをしておくことも大切です。雨の日も自転車通勤をする場合は、下記の準備をしておきましょう。
- レインコートの準備をする
- 雨の日に家を出る時間を考えておく
「雨の時は無理に自転車通勤をしない」という選択肢もあります。いつもは職場まで自転車で行くところを最寄り駅までにとどめておくことも考えてみましょう。
なお、傘さし運転は片手がふさがって危険なのでNGです。
③交通ルールを順守する
忘れがちですが、下記のような交通ルールを守って走行しましょう。
- 原則として歩道ではなく車道を走る
- 車道の左側を通行する
歩道を走ると歩行者と接触する恐れがあり危険です。
車道の右側を走ると、車と反対方向に進むことになるうえ、左側通行を守っている自転車とぶつかることも考えられます。
子どもを乗せている場合は子どもを危険にさらすことにもなるので、交通ルールは絶対に守りましょう。
電動アシスト自転車での通勤に役立つ3つのアイテム
電動アシスト自転車での通勤が便利になるアイテムを3つ紹介します。
- レインコート
- パンク防止剤
- ズボンの裾止め
順番に見ていきましょう。
①レインコート
雨の日も自転車で通勤するなら、レインコートは必須です。
上下が分かれているものやポンチョタイプのものがあるので、着脱のしやすさや普段の服装に合わせて選びましょう。
なお、自転車用のレインコートを選ぶと、自転車に乗りやすくなります。
子ども用のレインコートも一緒に買っておき、雨の日もできるだけ快適に自転車に乗れるようにしましょう。
②パンク防止剤
タイヤの中に入れることで、パンクを防ぐ特殊な液体です。パンクのリスクを抑えたい方におすすめします。
なお、パンク防止剤によっては、対応していない自転車チューブがあります。商品説明を読んで、持っている自転車のチューブに対応しているか確認が必要です。
③ズボンの裾止め
ズボンの裾が自転車のタイヤやチェーンに巻き込まれないようにするためのバンドです。
安全面ではもちろん、タイヤやチェーンに巻き込まれると、裾は汚れてしまいます。裾が広がるボトムスを履く方、汚れが気になる方にはうってつけのアイテムです。
補足:ライト・ベル・鍵も要チェック
既に自転車に付いていることもありますが、ライト・ベル・自転車の鍵などがちゃんと使用できるか確認しておきましょう。
ライトは法律で取り付けが義務とされ、ベルも地域によっては罰則の対象です。鍵は取り付けていないと、盗難の恐れがあります。
電動アシスト自転車の購入前後で正常に使えるかチェックが必要です。
まとめ
電動アシスト自転車を通勤で使う際には、そもそも自転車通勤が認められているのか、駐輪する場所はあるのかなどの確認が欠かせません。
購入時は、バッテリー容量の大きさや駐輪スペースを考えて選ぶ必要があります。
実際に通勤や子どもの送迎で自転車を使うときは、安全に配慮したルートを選び、雨の日の通勤も想定しておきましょう。